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子供のための歴史講座12:盧溝橋事件

やあ〜乱世乱世。時は1937年、中国の盧溝橋では日本の支那駐屯団が夜間に軍事演習をしていた。演習は中国にも通知していて、いつもの訓練のはずだったが、ここで事件が発生する!
盧溝橋事件


娘「なんで、日本の軍隊が中国にいるの?」

少し前に中国では義和団事件という内部紛争が起きて、各国の軍隊が出動したんだ。日本はその時の北京議定書に基づいて、軍隊を置いたんだよ。盧溝橋は満州と中国の国境付近で、中国の国民党軍との緊張が高まっていた。

ところが、この演習中に中国側から弾が飛んで来た。慌てた日本軍は、全員無事か確認をとると、行方不明の兵士がいた。大変だ!撃たれたのか?中国に捕まったのか?捜索と救出と、さらなる攻撃に備えなくては!

娘「なんで中国は、攻撃してきたの?」

実は、中国の攻撃かどうかもわからないんだ。中国の国民党軍が目の前にいて、攻撃されるかもしれない状況で、弾が飛んできた。そして行方不明の兵士がいるという事実に、日本軍は慌てた。

娘「んー、なるほど」

行方不明の兵士がいるとの報告を受けた牟田口連隊長は、緊急事態だと判断して上官に報告する前に出動を決める。一文字山に部隊が大移動を始めた。

夜明けには中国側に猛抗議するけど、中国側は発砲したつもりはない。日本が言いがかりをつけて、侵攻を開始したのでは?と思う。両者が疑心暗鬼の中、ピリピリした両軍の部隊がにらみ合い、小競り合いが始まる。

気がついたら小銃で撃ち合あい、迫撃砲を発射するわで大騒ぎになり、一旦は休戦しましょうとなる。しかし騒ぎが大きかったから、両者とも大軍を派遣して互いの動向を監視することになる。

娘「大勢が集まると、またケンカになりそう」

その通り!また発砲騒ぎがあって、互いが応戦して、どんどん騒ぎが大きくなる。さらに両者とも部隊を増やして、どんどん大掛かりになってしまう。ここで重要なのは、日本政府も中国国民党政府も全面戦争には反対だったことだ。

娘「なんで?」

日本は軍隊内でも、満州から南に進軍する意見とソ連の侵攻に備えて止まる意見が対立していたし、南に進軍するにしても、まだ準備が整ってなかった。中国は義和団事件以降、内乱を警戒していて、当時は毛沢東が率いる共産党が頭痛のタネだった。だから日本と戦争する余力はなかったんだ。

娘「でも、戦争になるんだよね」

日本の進軍する派もしない派も、中国一撃論というのを支持している人は多かった。中国はちょこちょこ反撃してくるけど、一発ガツーンとやれば黙りますよ、という考えだ。そこでガツーンと日本はやってみた。

娘「そしてガツーンとやられたの?」

正解!中国はガツーンとやり返して、戦争になってしまった。互いの政府が望んでないのにね。

娘「バカなの?ねぇ、日本軍ってバカなの?」

日本は日清戦争に勝ってるから、中国を舐めていた面はあったと思う。それに中国からすると内政はガタガタで、ヨーロッパの各国だけでなく日本も中国に侵攻しそうでピリピリしてた。読み違えもあったんだ。

娘「ねぇ、最初の行方不明の兵士はどうなったの?」

ああ、その人はトイレに行っていただけだから、普通に帰ってきた。

娘「トイレ!?」

人騒がせなトイレだよね。大勢が集まって軍事的な緊張が高まると、トイレだって戦争の原因になりかねないんだよ。些細なことから戦火は広がるんだ。

娘「トイレに行くときは、ちゃんとみんなに言ってから行こう!」

そうしなさい。




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日本映画と海外マーケット

以前、日本で映画を作っても利益を出すのが難しいので製作費も安くなるという話を書きました。ではどうしてアメリカや中国、韓国に比べて製作費が安いのでしょうか?それを少し考えてみたいと思います。ちなみに韓国映画の平均製作費は60億ウォン(6億円弱)、中国の平均額はよくわかりませんが、大作映画とされる製作費の下限が1億元(16.6億円)なので、平均は10億円前後と言われています。
女帝(映画)
※中国映画「女帝」

製作費の安さは、興行収入の低さに原因があると前回書きましたが、アメリカや中国の製作費の高さは興行収入が高いからです。「バットマンVSスーパーマン」は2016年の日本で興行収入が18億円でしたが、全世界で850億円以上の興行収入を叩き出しています。製作費が250億円以上かかっていますが、これなら大きな利益が出ているはずです。

ハリウッドは世界最大の映画史上のアメリカで公開され、さらに外国での公開が多いので、ふんだんな製作費をかけることが可能です。韓国も同じで、韓国のマーケットは小さいですが中国での人気が高いので多くの製作費をつぎ込むことができました(昨年、中国政府は韓国のメディアの上映や演奏を禁じたので、状況が変わりそうです)。そして中国は急成長する市場を自身で抱えているのが大きいようです。さらに東南アジアへの輸出も熱心にやっています。中国は輸出のため、他国との合作という手法を多く採用しているのも特徴です。

つまり映画は自国に巨大なマーケットがあれば有利で、さらに輸出もできればさらに有利になるわけで、その両方をできているのがアメリカというわけです。自国のマーケットが小さい韓国は輸出し、中国は熱心に自国のマーケットを成長させつつ輸出も行っているわけです。では日本はどうなのでしょうか?日本は映画のマーケットとしては、世界第2位の巨大マーケットなのです。そのため、韓国などに比べると格段に有利な立場にあると言えます。

自国に巨大なマーケットがあるという利点が、現在は悪い方向に向いていると思います。自国に巨大マーケットがあるということは、積極的に輸出する必要がないということで、いわゆるガラパゴス化した映画が増えていきました。演技力や脚本に合った配役かよりも、その時点で人気があるタレントを起用するのも、その一例です。そしてそれが多額の利益を生み出せばよいのですが、国内でも今ひとつ通用しなくなったのが現在の姿です。

リスクが高く、出資者が減ったために生み出されたのが製作委員会制度で、現在の邦画の多くがこの方式を採用しています。複数の出資者が集まることでリスク分散ができますが、出資者が増えるということは口を出す人も増えるということで、それぞれのスポンサーは例えば自社のCMに出ているタレントの映画の出番が少ないと不満を言ったりします。映画によっては、監督は撮影や演技指導どころか現場の調整係になっているという話も聞こえてきます。もっともどこまでが本当かはわかりませんが。

製作委員会の弊害が指摘されだしてしばらく経ちますが、昨年は東宝が「シン・ゴジラ」で製作委員会制度を使わずに自前で資金を用意して、大ヒットするということも起こりました。日本は巨大なマーケットを持っているのですから、やり方によっては大きく化ける可能性も秘めています。本来はアメリカに次いで映画大国であっても、おかしくない国なのですから。

子供のための歴史講座11:五一五事件

やあ〜乱世乱世。時は1930年、日本海軍に激震が走った。ロンドンの海軍軍縮会議で、首相の若槻禮次郎が海軍力を削減することを認めた。日露戦争の日本海海戦に勝利し、ヨーロッパ列強の脅威に備えていた日本海軍は怒った!
五一五事件


娘「若槻さんは、平和な人なの?」

平和かどうかより、日本はお金がなかったんだ。日露戦争の借金もあったし、諸々の出費が多くて金欠だったから、世界的な軍縮は歓迎だった。だから岩槻首相がいる立憲民政党は、軍縮の方針だったんだ。

娘「ふーん」

そこで海軍の若手将校だった藤井斉は、仲間を集めて決起を決意する。具体的には若槻禮次郎の暗殺だ。ところが藤井は上海事変に出動し、「あとは頼んだぞ」の遺言を遺して戦死してしまう。

娘「じゃあ、若槻さんの暗殺はなしだね」

ところがそうはいかない。同士の無念の死を前に、仲間達は何がなんでもやり遂げると誓ったのだ。ところが世間では選挙が行われて、立憲民政党が負けて犬養毅が首相になった。

娘「よかったね」

それが収まりがつかないんだ。首相の暗殺を誓った藤井は無念の死を遂げた。あとを頼むとも言われた。だから首相の暗殺はやり遂げないといけない。

娘「犬養さん、関係ないじゃん!」

関係ないけど関係あるのだ。首相を暗殺すると決めたから、藤井のために実行するしかない!!

娘「めちゃくちゃじゃん!」

1932年5月15日、まず海軍中尉の三上卓が警備の警察官を射殺して首相官邸に侵入する。食堂にいた犬養毅を発見すると、即座に引き金を引いた。しかし弾が入ってなかったから、犬養毅に取り押さえられた。

娘「はぁ?弾がない?取り押さえられた?犬養毅はおじいちゃんでしょ?」

犬養は「話せばわかる」と言って、三上を応接室に連れて行き、これからの日本について話して聞かせようとした。その時に裏口から侵入していた黒岩勇が現れた。犬養は「話せばわかる」と言ったが、黒岩は「問答無用!」と、犬養のお腹に銃弾を浴びせた。

娘「なんだ、この話は」

銃声を聞いた女中さんが駆けつけると、犬養は「今の若いもんを連れて来なさい。話せばわかる」と言った。

娘「うん、話せばわかる話」

そして犬養毅は息を引き取った。これが五一五事件だ。このあと立憲政友会の本部や警視庁も襲われたんだけどね。

娘「結局、海軍の人は何をしたかったの?」

藤井斉のために首相を暗殺したかったんだ。

娘「それが日本とか海軍の、なんになるの?」

知らん。藤井斉の弔いにはなった。

娘「えーーーー!?」

なんだかパッとしない話の割に、首相が死んだり現役の軍人が決起したりで、事件のインパクトは大きかった。国民の間で犯人達の助命運動が起こったり、軍事内閣の誕生に繋がったりで、後々大きな影響を与えたんだ。

娘「とりあえず、話はよく聞こう」

うん、話せばわかるしね。



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レオ・フェンダーはなぜギターを大量生産したのか

フェンダー・ラジオ・サービスというラジオの修理会社を経営していたレオ・フェンダーが、ギターの製作を始めたのは1940年代でした。そして1949年にエスクワイア、そして1950年にはエスクワイアを改造したブロードキャスターというエレキギターを発売します。これが後のポップミュージックの歴史に大きな影響を与えることになります。
フェンダー


電気でギターの音を増幅するエレキギターという発想は、当時多くの人が研究していました。しかし商業ベースに乗せることができたのはレオ・フェンダーが最初でした。大音量で演奏してもハウリングを起こさないように、ギターの空洞をなくしたソリッド(1枚板)構造なのが最大の特徴ですが、もう一つはギターのネックがボディにボルトで止められているのも大きな特徴でした。

メンテナンス製と生産性の向上を図ったためですが、レオ・フェンダーはネックの振動も計算してボルト止めの方法も何度も検証していたようです。ここで気になるのは、生産性の向上を図った点です。1950年当時のギターは、ミュージシャンという限られた職業の人の中で、ギターリストというごくごく一部の人のために作られていました。

音楽の勉強をすることもなく、楽譜も読めない若者がギターを買うためにお金を貯めるようになるのは、1962年にビートルズがデビューしてバンドブームが起こってからです。ロックンロールは1954年のビル・ヘイリーが発表した「ロック・アラウンド・ザ・クロック」から始まったといわれます。バンドがブームになる前どころか、ロックンロールが芽吹く前にレオ・フェンダーはギターの大量生産を視野に入れていたことになります。

職人がギターを1本1本手作りで作っていた50年代は、ネックとボディを接着する方式でも良かったのですが、工場で大量生産する70年代に入ると、ボディとネックを別に製造できるのは大きなメリットになりました。さらに大量に舞い込むメンテナンスも容易で、フェンダー社は新興企業ながら大きなアドバンテージを得ることができました。

レオ・フェンダーは、憧れだけでギターを買う若者が増える未来を予見できていたのでしょうか?フェンダー社のブロードキャスターは、60年以上経った今でもテレキャスターという名前で販売されています。電気回路は変わりましたが、ほとんどの設計がそのままというのも驚かされます。そして60年代にはストラトキャスターというロックの歴史を塗り替えるギターを発表するのですが、その話はまた別の機会にしたいと思います。

ニュースを見るための銃の基礎知識

ニュースを見るのに、銃の知識はなくても構いません。しかし少しだけ銃の知識があると、ニュースをより深く知ることができることがあります。例えば餃子の王将の社長射殺事件で、「凶器は25口径の自動拳銃」と聞いた時に、あれ?っと思えるのです。そういったわけで、少しだけ銃の知識に関して書いてみたいと思います。
handgun


拳銃にはさまざまなサイズがあります。一般的なサイズ表記は、使用される弾の直径や銃身の内径でしょう。22口径や38口径という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。これは38口径は直径が0.38インチという意味で、約9mmになります。ですから数字が大きくなるほど、大口径になるというわけです。

ここでややこしいのは、アメリカではインチ表記なのにヨーロッパはメートル法が使われることです。そのため7.65mmなんて表記もあったりします。これが混乱の元凶なのですが、どちらの表記も数字が大きくなれば大口径になると覚えておけばいいと思います。そして例外も多くありますが、一般的に大口径になるほど殺傷力が上がります。

テレビドラマなどでは、22口径の銃は玩具のように言われます。現実世界でも「殴るよりはマシ」という声もありますが、実際には22口径が最も多く売られています。護身用の拳銃から狩猟用のライフルまで、22口径が最も多く使われているのです。日本でも浅間山荘事件で犯人グループが使っていたライフルが22口径でした。

先ほど書いた、餃子の王将の社長の狙撃事件ですが、25口径というのは珍しい銃です。1940年代までは多く製造されていましたが、近年ではあまり見られません。25口径が撃てる拳銃の新製品は皆無です。なぜそんな珍しい拳銃を使用したのでしょうか?少しだけ拳銃に詳しいと、そういった疑問が出てくるのです。

かつて日本の暴力団は、フィリピンなどで作られた安価な銃を密輸していました。しかし近年ではロシアのトカレフやマカロフの中国製が出回るようになり、一部には米軍が採用していたイタリアのベレッタ社の銃もあるようです。これらの銃は7.62mmや9mmで、これまでのフィリピン製の38口径とは見た目も性能も全く異なります。

昨年、和歌山の建設会社で起きた銃による殺傷および立てこもり事件では、犯人がコルト社の45口径の自動拳銃とオーストリアのステアー社のGBという38口径の拳銃を使用しました。暴力団でもない一般市民が、本格的な軍用拳銃を使用して犯行に及んだ事実は、関係者に大きな衝撃を与えたようです。

国内、国外で銃を使った事件が起こった時には、こうした銃器も見ておくと興味深い点に気がつくかもしれません。
プロフィール

井上 毅

Author:井上 毅
はねもね
福岡県出身
東京都在住
以前やっていたブログ「はねもねの独り言」の続編です。

外資系金融機関に勤めながら、あちこちに出没しています。

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