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気前の良い慰謝料

離婚の慰謝料といえば、ロシアのアブラモビッチ氏が1兆円払ったとか、メディア王のルパート・マードック氏の1600億円とか、桁外れの金額が話題になります。しかし今回の話は、自らの原因で離婚することになったにも関わらず、1ドルを支払ってもらった男の話です。
ゲイル・アン・ハートとジェームズ・キャメロン
※1ドルもらった女と払った男

もともとこの男は、仕事と家庭の両立ができないうえに、一度女性に夢中になると止められない、一般的にはだらしない性格です。最初の結婚は、高校の同級生とでした。大学時代から同棲を始め、中退するとトラックの運ちゃんや整備工をしますが、夢がありました。映画を製作することです。

そんな時、余計なものが公開されます。「スターウオーズ」です。男は「やっぱり映画は諦めきれない」と宣言し、仕事を辞めてしまいます。彼女は男の夢のために、昼も夜も働いて生計を立てました。食事にも困る生活の中で、男は2万ドルをかき集め、使い方もわからないカメラをレンタルし、映画の製作を始めます。当然ながら、映画は完成しませんでした。

そんな状態にも関わらず、2人は結婚します。さすがにまずいと思った男は、プラモデルを撮影しただけの経験で特撮のスペシャリストを名乗り、小さな映画スタジオに就職します。雑用係からのスタートで、相変わらず生計は奥さんが立てていました。

男は仕事に没頭し、家に帰らなくなります。そしてスタジオで、プロデュースを勉強している女性と知り合い、親密な仲になります。男は様々な失敗を重ね、自ら脚本を書くことを決心しました。何度も挫けそうになりますが、スタジオの彼女が側で励まし続けてくれました。脚本が完成すると、評判が評判を呼びました。「面白い脚本を書いた奴がいる」という噂がハリウッドに広がり、他の脚本の執筆依頼がくるようになりました。

仕事が軌道に乗った時、男は非情にも離婚を決意します。妻に精一杯の詫びを入れ「どんな償いでもする」と許しを請いました。妻はわずか1200ドルの慰謝料をもらうだけで、別れを承諾します。まだ男を愛しているから、というのが理由でした。そしてスタジオの彼女と再婚し、男は自筆の脚本の映画化に動き出します。男は自分が監督することにこだわり、高額な脚本料を断って、自分がメガホンを持つことを認めてくれたスタジオと契約します。

この無謀な試みは成功し、低予算のB級映画だったはずが、全米で大ヒットとなりました。さらに海外でも公開が決定し、世界的なヒットとなります。男はプロデューサーの妻と夢を実現したのです。その男の名前はジェームズ・キャメロン、妻の名はゲイル・アン・ハート、映画のタイトルは「ターミネーター」です。成功した2人は、すぐに新作に取り掛かりました。「エイリアン2」です。

キャメロンは仕事に没頭し、家に帰らなくなり、夫婦生活は破綻してしまいました。キャメロンが慰謝料として妻に渡したのが「ターミネーター」の権利でした。わずか1ドルでの売却です。当然ながら、この権利は莫大な富を生みました。

ちなみにキャメロンは、この後モデルに一目惚れして結婚するも2年で離婚し、「ターミネーター2」の撮影で再会したヒロイン役のリンダ・ハミルトンと結婚し、「タイタニック」の撮影中にキャストのスージー・エイミスと恋仲になってハミルトンと離婚してエイミスと結婚しています。「タイタニック」で得た利益の半分を慰謝料として支払ったため、「タイタニック」で最も稼いだのが、出演していないリンダ・ハミルトンという、よくわからないことになりました。
リンダ・ハミルトン
※ターミネーター2のリンダ・ハミルトン


仕事と家庭の両立ができないキャメロンは、この後家庭が円満になったため、次作の「アバター」まで12年間も映画を作りませんでした。器用なのか不器用なのか、女性にだらしないのか誠意があるのか、なんとも分かりにくい人ですね。
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プロフィール

井上 毅

Author:井上 毅
はねもね
福岡県出身
東京都在住
以前やっていたブログ「はねもねの独り言」の続編です。

外資系金融機関に勤めながら、あちこちに出没しています。

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