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セイコーの挑戦と苦悩の物語03

天文台コンクールの中止に声を荒げて抗議した第二精工舎の久保田浩司は、それから数年後に新しい任務が与えられます。クオーツ時計の開発です。クオーツ時計では諏訪が先行していたため、久保田は第二のプライドを賭けて、クオーツ時計の開発を命じられたのです。
久保田浩司
※久保田浩司


久保田は大胆な提案を行います。水晶振動子やIC、電池などの電子部品の全てを自社生産する提案をしたのです。半導体メーカーは、計算機に注力していたので、時計に最適化された部品は自社生産するしかないと、久保田は判断しました。当然ながら、莫大な設備投資が必要な提案です。

経営陣から猛反発を受けますが、機械式時計で世界最高峰を達成した久保田は、クオーツでも妥協しませんでした。久保田の説得が成功し、自社生産が実現しましたが、膨大な設備投資は膨大な赤字となって第二精工舎を襲います。しかしクオーツでも高い技術力を発揮し、さらに低価格化に成功すると売上は飛躍的に上昇しました。

60年代に機械式時計の頂点に立ったセイコーは、70年代にクオーツ時計でも最高峰に達しました。見事な事業転換で、スイスの時計業界は死に体になりました。こうしてセイコーは技術力で世界を席巻しました。しかしセイコーは企画部門と製造部門に隔たりがあり、さらに創業者一族の暴走で経営は蝕まれていきます。
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プロフィール

井上 毅

Author:井上 毅
はねもね
福岡県出身
東京都在住
以前やっていたブログ「はねもねの独り言」の続編です。

外資系金融機関に勤めながら、あちこちに出没しています。

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