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マイケル・ジョーダンのザ・ラストショット

この写真は、報道写真の傑作の一つです。報道写真に必要なあらゆる要素が含まれ、この写真を見るだけで当時の熱狂が蘇ります。私はこの瞬間をリアルタイムでテレビで見ていました。この写真が撮影される十数秒前、私は声を上げてテレビ画面に注視しました。これから起こることは、歴史の1ページになると確信したからです。
ラストショット


1998年NBAファイナル。ジョーダンのシカゴ・ブルズが3勝し、優勝に大手を掛けた試合です。しかしこの日はスコッティ・ピッペンが怪我をしてしまい、守備の要を欠いたブルズは大苦戦します。攻撃と守備の中心になったジョーダンは疲労が蓄積し、第4クォーターはワンプレイごとにベンチで休む有様でした。そして試合はユタ・ジャズがリードし、ブルズの優勝は次戦以降に持ち越されたと思われました。

ところがジャズのエース、カール・マローンの一瞬の隙を突いて、ジョーダンはボールをスティールします。残り時間はわずかで、このシュートが決まればブルズの優勝がほぼ確実になるという場面が突然生まれたのです。

写真をよく見て下さい。電光掲示板は、第4クォーターの残り時間6.6秒を示しています。ボールはまだ空中にあります。まだこの瞬間は、誰も結果をわかっていません。しかしこの観客の表情はどうでしょう?ブルズファンはシュートが決まったと確信して、ガッツポーズをとったり喜びの表情を浮かべています。ジャズファンは顔を手で覆ったり、絶望的に表情を浮かべています。

このような決定的な場面で、あのマイケル・ジョーダンがシュートを外すはずがないと誰もが思ったのです。最大級のプレッシャーがかかる中で、ジョーダンはいつも最大級の仕事をしてきました。ジョーダンなら残り6.6秒というギリギリの時間でゲームをひっくり返し、優勝を決めると誰もが確信しているのです。

アメリカのスポーツ・イラストレイテッドに、この写真は見開きで掲載されました。日本ではスポーツ誌Numberに同じく見開きで掲載され、観客一人一人の顔がハッキリわかるようになっていました。マイケル・ジョーダンの最後のシュート(だったはずだが、この後2度目のカムバックをする)ととして、またNBA史上に残るビッグショットととして、この写真とともに記録されました。

ジョーダンの姿だけでなく、掲示板と観客の表情を同時に捉えたこの写真は、最高峰の報道写真として、今も語り継がれています。
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プロフィール

井上 毅

Author:井上 毅
はねもね
福岡県出身
東京都在住
以前やっていたブログ「はねもねの独り言」の続編です。

外資系金融機関に勤めながら、あちこちに出没しています。

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