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白すぎるオスカー問題

映画の祭典、アカデミー賞が幕を閉じました。受賞内容もさることながら、今回は「白すぎるオスカー」という問題が注目を集めました。これはアカデミー賞の俳優枠にノミネートされた20人全員が白人だったことから、白人偏重だと批判されたものです。


この問題に関しては様々な意見があります。例えばトム・クルーズは白人ですが、ノミネートすらされたことがありません。わずか20人のノミネートは、白人にとっても狭き門なのです。また、以前から黒人が主演した映画に対する評価が低いといった意見もあります。

ではアカデミー賞のノミネートは、どうやって決まるのでしょう。それは映画芸術科学アカデミーの会員の投票によって選出されることになっています。映画芸術科学アカデミー会員は、現役または元映画関係者で構成されていますが、ノミネートの投票は部門別に行われます。

つまり元俳優の会員が主演賞や助演賞のノミネート者を決める投票を行い、撮影賞のノミネート投票は、元カメラマンの会員が行うわけです。そしてそのアカデミー会員ですが、白人の年配男性が大半を占めているそうです。

アカデミー会員の多くは、映画スタジオを引退した人達です。かつてハリウッドの映画スタジオは、何らかのコネクションがある人が採用されてきました。白人が経営する会社なのですから、人種差別が強かった時代は白人が多くなるのは当然でした。

映画スタジオが、外部の人を積極的に採用するようになるのは70年代になってからです。現在アカデミー会員の多くを構成する白人の高齢者は、これより前から働いていた人達ですから、会員の白人比率がどうしても多くなってしまいます。

映画芸術科学アカデミーは、これらの批判に反応し、有色人種の会員を2倍に増やす案を発表しました。しかし現在の会員の中には、会員を増やすと自分たちの会員権が剥奪されるのでは?とか、会員はハリウッドへの長年の貢献によって選ばれるべきで、有色人種だから会員にするのはおかしいといった意見もあります。

そもそも有色人種の怪異を増やせば、有色人種のノミネートが増えるかというのも未知数です。ハリウッドには度々人種的な緊張が走りますが、今回は長引きそうな気配です。
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プロフィール

井上 毅

Author:井上 毅
はねもね
福岡県出身
東京都在住
以前やっていたブログ「はねもねの独り言」の続編です。

外資系金融機関に勤めながら、あちこちに出没しています。

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